安佐北区の高陽町、落合で、皮膚科クリニックを開院し、あっという間に5か月が経過しました。
多くの患者さんに来院していただき、やりがいも感じ、今後も地域の皆様のお役に立てるようなクリニックを目指していきます。
さて、酷暑は終わり、過ごしやすい季節になり、皮膚にとってはストレスが少ない季節になっているのではないでしょうか。しかし、秋に増加する皮膚疾患もあり、注意が必要です。
秋にも、花粉症や皮膚疾患の増悪すること、ヨモギやブタクサなどが関与することもありますので、血液検査も行うことがあります。
また、毛虫の毒針による毒蛾皮膚炎も、初夏と秋にピークが2回あります。ちょうど蛾の幼虫が成虫となり、さらに卵を産んで幼虫となるというリズムを感じますね。屋外の木のそばで作業をして、腕や躯幹などに、かゆみを伴うぶつぶつが集まって出現することがあり、外用剤や抗アレルギー薬での治療を要することがあります。
11月ごろには、ツツガムシに刺されることにより、ツツガムシ病を発症される方がいらっしゃいます。安佐北区は好発地域であり、注意をしましょう。田畑や草むらで活動をして、ツツガムシに刺されると、1~2週間後に、発熱や倦怠感、リンパ節のはれ、目の充血、全身のあかみが出現し、治療をしないと非常に危険な状態となります。体の柔らかい部位にかさぶたを伴う刺し口があることが特徴です。
皮膚に関する悩み事があれば、いつでもご相談していただければ、幸いに存じます。